【松田ラボ 第116話】

目的、そして達成点を掲げることの重要性。
それらを示す義務のようなものから僕らは突き放され、そして「釣り」という人生を通じての楽しみが今、危機に瀕している。
アメリカザリガニ、ニジマス、ブラウントラウト・・・もちろんバスだって。
幼い頃から幾度となくふれあい、そして数々の思い出を共有している生物達が今まさに、『特定外来生物被害防止基本方針(案)』という曖昧模糊とした脅威にさらされている。
「明治維新以降に日本に移植された外来生物」というその指定範囲、それはもはや「今、日本にいる全ての外来生物」と言ったほうが遥かに簡潔だと思うほどに広範囲に及ぶ。
そしてこれまでの展開を見ている限り、この法案の指定生物を挙げるに現在世界中の多くの生物学者が"否定"している「バスの食害問題」をこの国はどうしても避けて通ってはくれないだろう。
もう本当に、どこかの学会で「食物連鎖のピラミッドはなくなってしまいました」とでも発表されたのかと思ってしまうくらいに、「ブラックバスは周囲の生き物を食べつくす」といった、信憑性のない、生物学の法則からは遠くかけ離れた風評が世間にはびこっているように感じるのは僕だけだろうか。
どこのサバンナに周囲の生物を食べつくすライオンがいるというのか・・・。
過去15年ほどの琵琶湖を見ていると、僕のような素人目にも「鮎(魚)が減っている」どころか、もはや「水辺の自然」それ自体が"水際から遠ざかっている"ことに気がつくものである。
もし、それさえも「バスが食べているに違いない」なんて主張する人がいれば、ぜひお目にかかりたい・・なんていう冗談も飛び出しつつ、それに近いことが平気で語られているここまでのバス害魚問題にゾッとする瞬間もままあり。
かつて天皇陛下がアメリカの首都ワシントンに贈られた『桜』。
その"お返し"として日本に贈られて来た『ブルーギル』までも平気で駆除し、小中学校の給食のメインディッシュにまで加えてしまうこの国の勇敢さに驚きを隠せない毎日を・・多くの外来生物同様、ここ数年では僕自身も余儀なくされているのである。


はい〜♪みなさんお元気でしょうか、松田悟志です(^−^)
重いスタートを切りましたね〜(爆)。
いえね、この現状をここを読んでくださっている方々には知っておいて欲しいなぁというのと、バス釣りを含むあらゆる外来魚の釣りが危機に瀕している今なんでね、できればこの秋に募集される環境省へのパブリックコメントなんかにもご協力いただいて、これを読んで感じたことやこれからの子供達のことを考えて感じたことなどをみなさんにもぜひ発言して欲しいなぁなんて思っているわけでございます(^^)
なんでも「江戸時代の生態系に戻す」らしいですからね(笑)、そうなったら僕もチョンマゲに戻さないといけないし・・・(←戻さんでええっ(爆))そんなのはいやだ〜〜〜って人だけで結構ですから、今後ご協力いただければ嬉しいです♪
当然、僕も抗議しますのでね☆
さてさて、早いもので先日の8月29日をもちまして「トークライブツアー2004」が終了いたしました(^0^)全国各会場に来ていただいた方々、本当にありがとうございました♪♪
会場でも言いましたように、僕は今回「トークライブ」というイベントをこれからの毎年恒例の風物詩イベントにするためにそれぞれの会場、公演の中で細かなマイナーチェンジを繰り返し、進化させてきました☆その結果、本当に今年のトークライブでは様々な収穫を得ましたし、来てくださったみなさんとも、これ以上はないというくらいに楽しい空間を共有できたように思います(^−^)
あらためて、本当にありがとうございました♪
この経験を引っさげて来年、再来年とまたみなさんにぶつけて行きますんでね(笑)、それはもう楽しみにしていてください〜♪♪
ではでは、参りましょうか(^^)今週は冒頭と本文の完全合作です(笑)。
第116話、『守りたいもの 〜松田の考え〜』スタ〜ト〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!



冒頭でも書きましたが、もとはといえば今年の四月に制定された「特定外来生物被害防止法」という法律が根底にあり、今のこのような状況になりました。
この法律をもとに、現在日本にいる外来生物、外来魚、外来植物、その数何千種という生物が「防除対象候補」に挙げられ、その候補の中から「特定外来生物」に指定されたものは「国が総力を挙げて駆除する」という恐ろしい状況に今すでになっています(^^;)
例えばバスが指定された場合を説明すると、「国が駆除、防除を行う」、「輸入禁止」、「飼育禁止。今現在飼っている人はその一代のみで繁殖は禁止、それでも飼育する場合には主務大臣に許可を取り、個体識別装置などの装着を義務化」、「移動、輸送の禁止」、「野外へ放つことの禁止」などなど、挙げだしたらキリがないほどの様々な禁止事項に包まれてしまいます。
そしてこれは今候補に挙がっている「外来生物全て」に"指定されれば適用"という形で存在しているわけでして・・・
もしニジマスが指定されれば当然、ニジマスの管理釣り場、釣堀は全て閉鎖ですし、その他の生物、植物においてもその飼育、繁殖自体が犯罪になってしまうわけなんですよね。
それはもはや「私は釣りをしないから」とか、「外国の植物に興味はないから」なんていう考えとは別で、「それどころじゃない」という状況を前提としているんですよ。

考えてみてくださいね、家族でキャンプに行きます。
そしてテントを張って、そばを流れる清流に行ったとしますよね。そこにはニジマスがいて、お父さんと子供が釣って来てそれをみんなで焼いて食べる、なんて当たり前のことができなくなります(^^;)
ブラックバスもそう。
僕のように子供の頃から当たり前にバス釣りをしてきた人間の大半は、一時期のバスブームで自然の扱いに慣れていない人達がフィールドを荒らすのを地道に片付け、静かに続けてきました。
やっとブームが去って、フィールドには釣りと自然を愛する者しか残っていないという状況になってなお、その楽しみを取り上げられようとしています。

考えれば考えるほどに矛盾を感じる部分というのがあって・・・
「今いるその生物が"悪い"から環境が崩れる」とか、だから「こいつらを駆除すれば平和な環境に戻る」という考え方です(^−^)
僕はバスだけに詳しいのでバスの話で進めますが(笑)、今や「安定期」に入っていないフィールドなんてまずないわけですよ。その「安定期」というのはさきほどの「生態系のピラミッド」のお話でピラミッドが出来上がった状態を指すんですけどね。
確かに15年前の琵琶湖はよく釣れました。一日で50匹、60匹、多い時は100匹って。でも今は一日頑張っても2、3匹、多くて5匹くらいですよ。
そしてその状況は全国どこへ行ってもほとんど同じです。よく釣れる時期があっても大体5年くらいで「相対的にバスが一番少ない」という状態になります。まぁ当然、原理の上では「バスが周囲の生物を食べつくす」なんて状況はありえないわけです
から。
茨城県の霞ヶ浦のように湖底の浚渫工事などによって、そもそも最も丈夫な鯉ですら次々死んで行くほどの環境破壊が進んでいる湖もあれば、琵琶湖のように見るからに透明度が落ちて水際の自然がどんどん後退しているフィールドもたくさんあります。
それを無理矢理バスのせいにすればそりゃ簡単に話は終われるんですけどね(笑)、肝心のバスに日ごろから接している人間が「バス自体も減っている」という状況に気がついているのにどうしてそれは黙殺されてしまうのかと感じるんですよ(^−^;)
それ以前に「やるべきこと」があるでしょうって。

今回のことでもし本当に駆除、防除が進められたとしますよね。
そしたら一体どのくらいの大切な税金が使われて、どのくらいの産業が破綻を迎えて、そしてどのくらいの「間接的に利益を得ていた商業」が大打撃を受けるか・・・
それはもう想像を絶するものがありますからね(^^;)
日ごろから「景気回復」をうたっていながらそこに使うんかい〜〜〜〜〜っ(爆)みたいな"超大掛かりなボケツッコミ状況"が現実になりかねないんですよ(笑)。

僕はバスが好きですからね、"だから必死になっている"というのは否定もしないですし、むしろそうありたいとすら感じています。
一人の俳優であったり歌手であったりしますけど、それ以前に『一人の人間』ですからね、幼い頃からの大切な思い出やこれからの楽しみ、それらが否定されようとしているならば守るために努力したいし、そこはやはり尊厳を持って戦いたい。

かつて東京で行われた「カラス駆除」によって、天敵を除かれたネズミやゴキブリが大繁殖しました。それはもう既に出来上がって安定している生態系を崩したからに他ならないのですが、今回もまた同じことが行われようとしています。
カラスで成り立っていた産業は比較的少ないと思いますが、バスやニジマスならば話は別ですからね(^^)そこには約500万人とも言われる"ルアー釣り愛好者"がいて、約2000万人とも言われる"釣り愛好者"がいて、そしてそれに付随した形で様々な産業が成り立っています。
そこに増えるのはネズミやゴキブリではなく、『信じられないほど多くの失業者』と・・・そして『幼少からの夢を破壊された人間』ですからね。
その部分を、ひとつは"釣りや自然に自分は関係がないと感じている"方々にも知っておいてほしかったのと、当然、"僕を応援してくださっている"方々には絶対知っておいて欲しいという気持ちから、今回書かせていただきました(^−^)
法律の問題ですからね、大変難しい問題ですし僕らはそれを代理人(政治家)に委ねた身分であるからあまり大騒ぎもできないんですけれど(笑)。
それでも『守りたいもの』はあります。
「指定外来生物」、その決定の直前に行われるパブリックコメントの募集には全力で応えて行きたいなと、一人の人間として僕はそのように考えています(^3^)
みなさんもこれを読んで感じるところがありましたら、ぜひぜひご参加くださいね♪
ではでは、松田悟志でしたっ(^0^)
長々と本当にややこしい内容を書いたことを心よりお詫び申し上げます(笑)。それでは、来週もお楽しみに〜〜〜〜っ♪♪

<今週の追伸>
まぁ、難しい問題ですけどね、なんとか最悪の事態は避けたいなと思うからこそ書かせていただきました(^−^)
かつての琵琶湖の「リリース禁止条例」もそうですけどね、どうして「バスを愛している者」に「バスを殺させる」のか・・・それは会社の理不尽な人事異動なんかと同じで「現場を知らない人間が決定権を握っている」からだと思うんですけどね、そういうのを非常に遺憾に感じてしまうのは僕の若さからなのか、とにかく我慢できない瞬間というのがあるんですよ(^^;)
これから自然とのふれあいを経験していく人達に対してもね、やっぱり楽しい自然環境を残して行きたい。巨大な網で掬いまくられて生態系のバランスがめちゃめちゃになった湖ではやっぱり遊べないですからね(笑)、うん、そんな感じです(^−^)
それでは、アップが遅くなりましたが今週はこんな感じでお暇しようかと思います♪
笑えるだけのお話を期待されていた方、すまないね(笑)。
ではでは☆
いつも本当にありがとう。
                            9月3日   19:06    松田悟志



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