【松田ラボ 第223話(冒頭SP)】


『スモーキング・ガレージ』

さぁ、新しい舞台が始まる。
加速していく冬を横目に、色味のある熱を持って。

東京に初雪が降り、代々木公園が白銀に染まったあの数時間。
丁度その頃、僕は新しい舞台の台本を手に入れた。
家に着くまで我慢できるだろうか・・・その抗いがたい誘惑の中、僕はなるだけほかのことを考えながら自宅へと戻り、少し固めのソファに腰を下ろした。
  「・・・・・・。」
焦る気持ちを抑え、高ぶる気持ちをうまくいなしつつ、最初のページをめくる。
まっ白いそのページが、映像へと切り替わる。もちろん僕の脳内でのことだから、実際には静かに本を読んでいる男がひとり、という情景だ。姿勢はフィクス。
夢を見ているのに似ていなくもないその映像でもって、物語の流れを構成する。
もちろん、自分がやるわけではない役がほとんどなのだから、実際のものには程遠いだろう。それでも、かるくイメージを形作ることくらいはできる。
僕が楽しいということ以外、ほとんど大した意味を持たないこの行為だけれど、僕の中では、新しい台本を手にした時の儀式のようなものだ。
代わりの利かない刺激。
それは、初めて自転車に乗れた瞬間のような、初めて革靴を履いたあの日のような、そして、初めてもらった自分宛の手紙を開く一瞬のときめきような、そんな類の刺激を歳の数だけ足し算したような歓喜に満ちている。

  「最高っすね!!さらに最高のものにしましょう(^−^)」

そう送った直後の携帯電話を閉じ、改めて気持ちを、心を整理する。
縁が縁を結び、それに導かれるように出会った大切な人たち。
もう一度集い合える喜びを噛み締め、まだ真っ白なその台本をそっとかたわらに置いた。心は、あるいは半月先辺りを飛んでいたかもしれない。

大切な、本当に大切な作品にしよう。
加速していく季節のその中で、一際輝く羽跡を残してやろうじゃないか♪


【今週の追伸】
みなさん、いつもありがとうございます〜(^0^)
さて、舞台『スモーキング・ガレージ』ですが、いよいよ稽古に突入いたしました♪まだまだ開始したてというムードですが、めちゃめちゃ面白い作品になる予感だけはビシバシ来ております(笑)、どうぞご期待くださいね♪♪
ちなみに今回のこの作品、DVDはリリースしないそうなので、完全なる"劇場限定"ということになります(^−^)まぁ、舞台作品としてはけして珍しいことではありませんが(どちらかというと今まで全部リリースされていたことのほうが珍しいです(笑))、劇場に来てくださる方々はそんなような空気なんかも思いっきり味わってってくださいね♪
それでは、来る本番に向けて、じっくりと炊き上げたいと思います(^3^)
って、本番までにはもうひとラボありますね(笑)。
ではでは♪
いつもありがとう。
                        2月1日   AM6:23       松田悟志



過去【松田ラボ】はこちら


Copyright(C)2008 by Sun Music Group. All rights reserved.